第四十三話「淀、散る」

　　　すでに天下は徳川へ。残るは淀の方、秀頼の処遇。

　　家康は豊臣側に国替え、浪人たちの放逐を要請。

　　豊臣側が受けるはずがないと知ってのこと。１６１５年

　　（慶長２０年）、大阪　夏の陣が始まる。真田軍、

　　真田幸村は家康の陣に攻め込むが命を散らす。淀の方

　　と秀頼を想う秀忠は苦渋に迫られながら大阪城に火を

　　かける。淀の方、秀頼は天命を悟り、常高院、千を城から

　　出し、自害する。ここに豊臣家、滅亡する。

　　奇しくも母、お市の方と同じように戦火の中に消えた淀の方。

　　浅井長政とお市の方の長女に生まれ、織田信長を叔父にもち、

　　豊臣秀吉に見初められ、秀吉の間に豊臣の世継ぎを授かる。

　　妹は徳川２代将軍の妻である。今、歴史を振り返ってみると

　　すごい女性である。戦国の世、数奇な運命をたどり、最後は

　　自らが戦国の世に終始符を打つかのようこの世から去った。

　　淀の方を演じた宮沢りえさんも良かった。さて、来週からは徳川

　　の世。舞台は江戸へ。どうなるのか、このドラマもあと数回らしい。

　　終盤も気になるところだ。


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