第二十七話「秀勝の遺言」

　　　　
　　　　　いつも快活な江だが、夫を亡くし落胆の日々を過ごす。

　　　　傷心はひどく生まれたわが子を抱けぬほどだった。周囲も

　　　　そんな江をなんとか元気づけようとするのだが。姉、淀から

　　　　希望をもち生きることを説かれる江。そして朝鮮から秀勝の

　　　　遺品が江の元に。他国で自分の余命を知りつつ、江には何

　　　　もできなかったことを詫びる秀勝の遺言。江は涙しながらも

　　　　生きることを決意する。

　　　　　間もなく、淀がまた若君を出産する。鶴松を亡くした秀吉は

　　　　その子　拾　の誕生に歓喜し、関白の座を与えようと画策する。

　　　　現在の関白、秀次の立場はいかに？



　　　　　　
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